障害者のコミュニケーションツールとは?ICT機器を操作する方法。

      2018/11/25

今の時代、スマホやパソコン、タブレットなどのICT機器を使えないと大変ですよね?SNS、連絡手段、学校の授業やレポート、仕事と様々な用途で使用されています。

そんな便利なパソコン・スマホですが、手、指が動かなくなってしまったらどうしますか?使うのを諦めますか?いえ、諦めてはダメです!

手や、指が動かなくなってしまっても、パソコン・スマホの操作は可能なんです!

 

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肢体障害者がICT機器を操作する方法。

解決方法は、身体状況によっていくつか分けられますが、ではどうやってパソコン・タブレットを操作するのか?

1.腕、指がかすかにでも動く場合

ほんの少しの力で押せるスイッチを使いたい端末に取り付けるだけで、PCやスマホが簡単に使用できるのです。スイッチの使用方法を説明します。

①画面端から端まで横に伸びている線のカーソルが、画面を上から下、下から上に常に動いています。タッチしたい高さにきたらスイッチ押し、カーソルを止めます。

②画面上から下に縦に伸びているカーソルが左から右、右から左へに動いているので、タッチしたい位置でスイッチを押し、止めます。

①と②が交わったところがタッチする場所となります。このように通常よりも時間はかかりますが、スイッチ1個でパソコンやスマホが操作できるのです!

私のお客様にも、この方法を使ってパソコンで仕事をしたり、メールを送ってくださったりする方がいます。

一人一人の状況を見てから、「こんなのがあったらいいですよね」とICT機器の使用する方法を提案し、設置してくれる会社があります!

2.身体が少しも動かない場合

急ですが、ALS(筋萎縮性側索硬化症)という病気をご存知ですか?

脳や末梢神経からの命令を筋肉に伝える運動ニューロンが侵される病気で、難病指定にされています。

運動ニューロンが侵されると、筋肉を動かそうという信号が伝わらなくなり、筋肉を動かしにくくなったり、筋肉がやせ細ってきます。

症状が進んでくると、手足が動かなくなってきて、呼吸も段々としずらくなります。発話が難しくなったり、顔の筋肉も弱くなったりして、嚥下機能が落ちてくるのです。

徐々に身体の動かせる部分がなくなっていきますが、その中でも障害が起こらない箇所がが一つだけあります。

それは眼球運動(目の動き)で、それを活用した視線入力で、パソコンを動かせる装置があります。視線でカーソルが動き、瞬きをしてクリックすることができます。

この装置を利用するだけで身体が動かない方もパソコンが利用できるようになるのです。

障害者 コミュニケーションツール ICT機器

障害者のコミュニケーションツールを体験してみました。

私が上記の方法を知った機会は「ICT救助隊」というNPO法人さんのイベントです。難病患者や重度障害の方にICT(情報通信技術)を活用した、コミュニケーション支援を行っている団体です。

イベントでは、色んなスイッチや、コミュニケーションツール、視線入力装置が体験できました。視線入力で画面上で文字を打ってみましたが、視線の微妙な動きまで察知してくれる優れものです!

少し使用すれば慣れてくるぐらいで、難しいものではないかなという印象。ちなみに、TVゲームもスイッチ1つで出来ます。

桃太郎電鉄と野球ゲームを体験しました。選択するカーソルが順に動いていて、そこに合わせてスイッチで止めて進めていきます。

確かに、操作に時間はかかりますが、ゲームも出来ちゃんです!驚きですね!

実際にお客様で、肘を使用してタブレットを使用しているお客様がいます。

肘がほんの少し動くため、そこに合わせてスイッチをセット。腕の角度が大切なので、伺いながら場所を決めてスイッチを置きます。

タブレットは横になられたときに見やすい位置に固定しています。タブレットが使用できるだけで、生活の幅が広がりました。

教科書等はスキャンすればタブレットに落として読め、レポートや宿題だって行っているのです。できないとあきらめるのでなく、いつも前向きな姿勢のエネルギーにはいつも驚かされています。

また、ALSのお客様は、指で緊急コールを押すのが難しいので、舌を使ったスイッチを使用していました。

ガラケーと異なり画面も大きいタブレットは指の不自由な方に使用しやすいですし、タッチペンに取っ手をつけて拘縮している手にはめて、タブレットを使用している方もいます。

高齢の方ですが、それで旅行の予約をしたり、動画やSNSのやり方を私に聞いてきます。私以上に使いこなしていて逆に教えてもらったり。笑

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障害者がICT機器を操作する方法のまとめ

ご紹介した2つの方法の他にも、様々な装置や工夫されたスイッチがあります。

ICT機器が操作できるだけで、コミュニケーションが可能になり、生活も幅広がりますね!

また、「国際福祉機器展」という大きなイベントには、多くの会社が集まり、様々な用途に合わせた最新の福祉機器が展示されています。

行ってみると世界が広がるかもしれません!



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