訪問介護利用者で寝たきりの人がベッド上で洗髪する方法!

 

 

ベッド上に寝たきりの状態でも、汗はかきますよね?
 
身体は拭いて、髪を洗いたいけどお風呂場や洗面台までの移動が大変…
 
美容室のようなシャンプー台がないと寝ながらシャンプーは難しいのかな?
 
いいえ、そんなものは必要ありません!訪問介護を利用し、ベッド上でシャンプーしてもらいましょう!
 
ちなみに、介護ではシャンプーを洗髪と呼んでいます。
 

訪問介護利用者で寝たきりの人がベッド上で洗髪する方法とは?

いくつかパターンがあり、1~2の方法は水を使わない方法です!
 

1.水のいらないシャンプー

お店で売られているのを見た事があるかもしれません。
 
水のいらないシャンプーを付けて洗い、タオルで拭き取るというものです。
 
とっても簡単だし、災害時にも使えそうですね!
 
多少さっぱりはするかもしれないですが、実際のシャンプーよりは物足りない感じです。

2.温めたタオルで拭く

身体を拭くのと同じで、温めたタオルで髪を蒸らして拭きます。
 
タオルは重曹を溶かした水で濡らし、それををレンジで温めます。
 
重曹を入れることで、普通の水よりはさっぱりするかもしれません。
 
ただ、あまり、頭皮の油は取れないと思います。
 
次に3~5の水を使用する方法を紹介していきます。
 
まずは、頭にどうやって水をかけていくのか?
 
専用のシャワーボトルがありますが、わざわざ専用のボトルを買う必要なんてありません!
 
ご家庭でも用意できる500ミリのペットボトルで十分です!
 
ペットボトルの蓋に穴をいくつか開ければ、シャワーボトルの代わりになります。
 
また、ペットボトルのキャップを付け替えれば、シャワーボトルになる物も売っていますよ。
 
これを4~6本くらい用意して、お湯をいれておきます。
 
ケチャップを入れる、キャップに4つくらい穴の開いている容器とかでも良いかもしれません。
 
これで、シャワーの部分は用意できたので、次は肝心な受け皿ですね。
 

3.オムツを使用する方法

寝たきりの方はオムツをされている場合が多いと思います。
 
テープ式オムツとパッドを利用する方法です。
 
準備するもの、シャワーボトル(500ミリ)4~6本、タオル3枚くらい。
 
45リットルビニール、ごみ捨て用のビニール袋、ドライヤー
 
頭の一番下、肩の下までくらいの位置に、45リットルのビニール袋を敷きます。
 
水がベッドにこぼれないようにする為です。
 
美容室のように洋服の襟の部分に1枚目のタオルを巻きます。
 
ビニールの上、頭の下にテープ式のオムツと、尿取りパットを重ねます。
 
頭の下が尿取りパッドになるように置いて下さい。
 
手の届くところに、シャワーボトル、ごみ捨て用のビニール、タオル2枚を準備します。
 
まずは、髪の毛を濡らしてからシャンプーをつけて洗っていきます。
 
ここでのポイントは、片手で頭を押さえながら洗う事です。
 
両手で洗うと首がグラグラ揺れてしいまい、お客様が疲れてしまうかもしれません。
 
また、人工呼吸器がついている場合も危ないですね。
 
2回洗うか、トリートメントはつけるのかなどの細かい部分は、本人に伺いましょう。
 
洗い流す前にもポイントがあります!
 
髪についている泡を、2枚目のタオルで拭き取ってしましましょう。
 
そうすることにより、水で洗い流す労力が減り、水の使用も少なく、時間も短縮されます。
 
時間短縮は、ご本人の負担の軽減にもつながるのです。
 
頭の後ろ部分は洗いにくいですが、片手で頭を持ち上げながら洗います。
 
水を流すときは、頭を支えている方の手の中に水をためるような形で流していきます。
 
パッドが水でパンパンになったら、パッドをビニールに捨てて今度はオムツに水を吸わせます。
 
終了後、オムツを外した後、首に巻いていたタオルをそのまま、頭の下に広げます。
 
それで、耳の中や頭を拭いていきます。3枚目のタオルは、予備です。拭き足りないときはそれも使用しましょう。
 
オムツはパッドと一緒に捨ててしまえばOKです。
 
タオルドライ後、ドライヤーで髪を乾かし、整えます。
 
あとは、一番下に敷いた45リットルのビニールを片付けて、終了になります。
 
この方法は、準備も、片付けも簡単にでき、水がベッドにダバーってこぼれる心配も少ないです!

4.研修でも習うダムをつくる方法

 
バスタオルを丸めて細長くし、両先端を輪ゴムで止める。
 
45リットルのビニール袋の中に細長くしたバスタオルをアルファベットのUの形にして入れます。
 
タオルの両端とビニール袋を洗濯ばさみで固定する。
 
これで、水受けは完成です。
 
Uの穴の開いていない下の方に頭を置きます。
 
この部分は枕となるため、厚さが足りない場合は、タオルを2枚重ねにしてもよいかもしれません。
 
Uの穴のあいたところに45リットルのビニールを洗濯バサミで繋げていきます。
 
そのつなげた先をベッド横から垂れ下げ、バケツへ垂れ下げておきます。
 
頭の下のダムからベッド下のバケツに、水が流れるような構造です。
 
この方法は、準備する物は簡単ですが、上手く作成しないと、水が流れないです。
 
失敗して、ベッドへ水がこぼれたり、バケツに上手く水が入らない可能性があります。

5.洗髪用の水受けを購入。

4番で紹介した、タオルとゴミ袋で作った道具が出来ているものを購入します。
 
それをセットし、流れでるところにバケツを置けば完成です。
 
最初お金がかかりますが、オムツを使用していないなら、トータル的に安く済むかもしれません。
 
また、ドバドバ水を流しても問題ないと思います。
 
3~5番の方法は、水で洗い流す前に髪の毛の泡をタオルで拭きとります。
 
そうすると、洗い流す水の量や時間が短縮されるのでお勧めです。
 
時間が短縮されることで、ご本人様も疲れずに済むと思います。
 
おススメは、3番のオムツを使用する方法です!
 
ベッドに水がこぼれにくく、準備も片づけも簡単に行うことができます。
 
一番簡単で、安全に行うことができます。
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訪問入浴と訪問介護を組み合わせて、ベッド上で洗髪する時間をつくる

 
私のお客様に月1回は訪問入浴が入り、湯船に浸かられる方がいます。
 
そのお客様はALSという障害で、身体が動かなく、お風呂場にも移動することができません。
 
訪問入浴を利用し、ベッド横で月1回入浴していました。
 
入浴は体力が必要だったり、洗髪よりは大がかりなので、月1回で良いという方でした。
 
人工呼吸器(バイパップ)を使用してましたが、3番のオムツを使用する洗髪方法で洗髪してます。
 
人工呼吸器のマスクのベルトを首後ろまで下げて洗髪します。
 
オムツは水をすぐに吸収してくれるため、頭の下にあまり水が溜まる事はありません。
 
そのお客様は、洗髪時と普段とで使用するマスクを分けて使用されてました。
 
準備も片付けも簡単なのでお客様の負担もかかりにくいやり方ですね。
 
洗髪中や洗髪後はウトウトされて、気持ちいいと言っていました。
 
寝ているだけでもかなり汗をかくようで、後頭部、ベルトが当たる部分は特に痒いと言ってました。
 
 
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訪問介護利用者で寝たきりの人がベッド上で洗髪する方法まとめ。

ベッド上での洗髪方法は意外と簡単だったのではないでしょうか?
 
ベッド上で洗髪してほしい時は、訪問介護を利用してください!
 
また、介護士側も洗髪を依頼されたら、紹介した方法を検討してみてくださいね。
 
私たちも2~3日髪を洗わないとベトベトしてきますよね~。
 
髪を洗うだけでも気分がスッキリしリフレッシュできるのではないでしょうか。
 
是非、訪問介護を利用して洗髪を試してみてください!
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