おでんを手作りすると具をたくさん入れるせいか、一度では食べきれない量になってしまいますよね。
我が家でもおでんを作る時は、おでん用の鍋を使って大量に作りますが、
そこで気になるのが手作りしたおでんはどのくらいもつのだろう?という点です。
おでんを作るのは冬場が多いため、すぐには傷まないだろうとは思いますが、
それでも1日、2日と経つと食べて良いのか気になりますよね。
そこで、おでんはどのくらい日持ちするのか調べてみました!(/・ω・)/
目次
手作りのおでんは何日もつ?気になる日持ちは?
おでんを手作りするご家庭はとても多いと思います。
手作りしたおでんは何日くらいもつのか?保存方法別に見ていきましょう。
おでんを常温保存の場合
常温保存の賞味期限は夏場など気温が高い時期は冷めたあと数時間程度。
冬場の気温が低い時期でも1日程度だといえます。
おでんの中に潜む細菌や雑菌はおでんが冷め始めると同時に少しずつ繁殖していくため、
常温で保存しておく時間が長ければ長いほど、細菌や雑菌が繁殖し傷みやすくなります。
特に暖房などで室温が高めの部屋での保存は要注意です。
室温が高い状態で、おでんを常温保存すると、
細菌や雑菌にとっては居心地の良い環境となってしまうため、更に繁殖を促してしまいます。
おでんを常温保存はあまりおすすめできませんが、
やむを得ず常温保存するという場合には、
直射日光の当たらない室温の低い部屋で保存するようにしましょう。
また、常温で保存する場合でも1日に数回は殺菌のために、
70℃以上の温度で1分以上加熱する必要があります。
火を通すことで細菌や雑菌の繁殖を防ぐことができます。
おでんを常温保存していたら、すっぱい匂いがするということがありますが、
これは既におでんの腐敗が進んでいる状態です。
おでんのように沢山の食材を使っている料理は、
食品に潜む様々な微生物の働きにより腐敗が進むことがあります。
少しでも変な味や匂いがする場合は、傷んでいると判断して食べるのはやめておきましょう。
おでんを冷蔵保存の場合
賞味期限は3~4日です。
おでんを冷蔵保存する場合は、
しっかりと冷めた状態で具材と汁を別々の密封容器に入れて冷蔵保存します。
こうすることで練り物などがふやけてしまったり、味が染みすぎてしまうことを防ぐことができます。
おでんに限らず、食べ物を保存する場合には、
5~10℃以下の環境で保存することで細菌や雑菌の繁殖を防ぐことができます。
冷蔵庫でしたら、5~10℃以下での保存が可能ですので、細菌や雑菌の繁殖を防ぐことができます。
食べる前に鍋に移し、しっかりと加熱してから食べるようにしましょう。
参照:http://forest17.com/syoku8/syok8_0635.html
おでんを冷凍保存の場合
賞味期限は3~4週間です。
おでんは、冷凍保存することも可能です。
冷凍保存であれば、細菌や雑菌の繁殖はかなり抑えることができますので、長期間の保存もできます。
ただし、おでんの具材によっては冷凍できないものもありますので注意が必要です。
おでんの具材で冷凍できるものとできないものをまとめてみましたので、以下をご覧ください。
冷凍できるもの |
冷凍できないもの |
練り物(さつまあげ、ちくわなど) |
ゆでたまご |
団子製品(つみれ、つくねなど) |
野菜類(大根、じゃがいもなど) |
豆腐加工品(がんもどき、厚揚げなど) |
こんにゃく |
肉類(牛すじ、手羽先など) |
冷凍できないものとして挙げられる具材は、
冷凍することで解凍後、食感や味が変わってしまうため冷凍はあまりおすすめできません。
尚、おでんを冷凍する場合は、冷蔵保存同様、具材と汁を分けて密封容器に入れて保存します。
ジップロックなどの密封パックを使い空気を抜いて保存するのもおすすめです。
解凍する際には、食べる前日から冷蔵庫に移して自然解凍し、
食べる前に鍋に移してしっかり加熱すると良いでしょう。
電子レンジを使って解凍する方法もありますが、
加熱が不十分になってしまいがちなので、様子を見ながらしっかりと加熱する必要があります。
市販のおでんは何日もつ?賞味期限は?
次に市販のおでんの賞味期限を見ていきましょう。
スーパーやコンビニなどでもおでんは販売されていますね。
コンビニのおでん
コンビニはその日中か冷蔵保存でも次の日までには食べたほうが良いでしょう。
コンビニは1日1回は汁から作り直しをするようです。
具材も鍋に入れて12時間すぎると賞味期限切れ扱いにしているみたいです。
冷蔵保存で2日〜3日もつと言われていますが、
作り直ししているとされても少し心配な部分もありますからね。
当日中が良さそうです。
参照:https://www.photo-ac.com/main/search?q=%E3%81%8A%E3%81%A7%E3%82%93&qt=&qid=&
市販の袋に入ったおでん
袋に入った市販のおでんの賞味期限は、
商品によって賞味期限にバラツキがありますが、
半年~1年と長期保存が可能なおでんが多くなっています。
手作りしているおでんと入っている具材には、同じようなのに大分日持ちしますね。
これは、製造過程の中で密封後に加熱減菌処理といって、
未開封の状態であれば菌の繁殖や腐敗の心配がない処理が行われているからです。
また、常温保存できるため、非常食として常備しておくのも良いですね。
おでんの具によって何日もつか変わってくる?
ここまでおでんの保存方法別に賞味期限を見てきましたが、
おでんの具によって賞味期限は変わるのでしょうか?
結論からいうと、具によって賞味期限の差はほとんどないといえます。
実際には、じゃがいもや豆腐製品などは傷むのが早いといわれていますが、
同じ鍋で作っていますので様々な食材に含まれる微生物が混在していますので、
細菌の繁殖に差はありません。
また、保存する時に調理後すぐに具材別に密封容器に入れて、
保存すれば傷む時間に差は出てきますが、それでも2~3日も変わることはありません。
なるべく長期間保存したいという場合には、
具材を冷蔵庫に入れるさい3~4つに分けて保存するようにしましょう。
冷蔵庫で保管した場合の目安となる賞味期限は以下の通りとなります。
具材 |
冷蔵庫での目安となる賞味期限 |
じゃがいも、ちくわぶ、豆腐製品 |
1~2日 |
大根、肉類、ゆでたまご |
2~3日 |
練り物、こんにゃく |
3~5日 |
※賞味期限は目安となるため、保存状態によっては短縮される可能性があります。
おでんを日持ちさせる保存方法のコツは?
一度にたくさん作ることの多いおでんは、可能な限り日持ちさせたいですよね。
おでんを日持ちさせるコツは3つあります。
作ったら鍋を一気に冷ましてなるべく早く冷蔵庫に入れる
おでんが完成したら、鍋のフタを空けてなるべく早く冷ますようにします。
フタを開けっ放しにすると雑菌が入るのではないかと心配される人もいるでしょう。
確かに空気中に浮遊する雑菌が入ってしまう可能性はあるでしょう。
しかし、空気中に浮遊する雑菌というのは、
私たちが呼吸をしている状態でも体内に入ってくるような雑菌です。
鍋のフタをした状態で冷めるまで放置していると、
鍋の中の温度がなかなか下がらないため、
食材に付着していた雑菌や細菌が繁殖しやすい環境を作ってしまいます。
つまり、空気中に浮遊する雑菌が入るリスクよりも、
すでに鍋の中に存在する雑菌や細菌が繁殖してしまうリスクの方が高いということです。
おでんを冷蔵庫に入れるには、完全に冷ました状態でないと、
冷蔵庫内の温度が上昇し、冷蔵庫内の食材を腐敗させてしまう可能性があります。
おでんを日持ちさせるためには、雑菌や細菌の繁殖は最低限にする必要があるため、
鍋のフタを空けた状態で冷ます方が良いのです。
参照:https://www.photo-ac.com/main/detail/2865781?title=%E5%86%B7%E8%94%B5%E5%BA%AB%EF%BC%8F%E5%B8%B8%E5%82%99%E8%8F%9C
冷蔵庫で保存中は1日1回は鍋に移し火にかける
保存期間が長くなる時は、おでんを1日1回は鍋に移して火にかけ、
冷ましてから冷蔵庫に戻すことが大切です。
一見、温度変化で傷みそうな印象を受けますが、
1日1回火にかけることで、加熱によっておでんの中に存在する雑菌や細菌を、
死滅させることができます。
冷蔵庫に入れていても雑菌や細菌の繁殖を100%防ぐことはできませんので、
加熱処理する必要があるのです。
日持ちさせるなら少し濃いめの味付けで!
おでんを日持ちさせるには、濃いめの味付けにしておくと良いでしょう。
おでんに限ったことではありませんが、
塩や砂糖といった調味料は、食材に含まれる水分を浸透する性質があります。
食材に付着する微生物にも水分がありますが、
これらの水分も塩や砂糖へ浸透されていくため、
微生物が必要とする水分がなくなり増殖できなくなります。
微生物が増殖できないということは、腐敗の進行が遅くなるため、
結果、日持ちするというわけです。
野菜の塩漬けを作ったことがある人は、思い出してみましょう。
野菜に塩を振り、しばらく放置しておくと野菜に含まれる水分が大量に抜けますね。
この原理と同じで、食材や微生物の水分が塩や砂糖側に放出されることで、傷みにくくなるのです。
おでんは何日もつ?常温・冷蔵・冷凍保存の目安の日数や日持する工夫について:まとめ
おでんは保存方法によって、賞味期限が変わります。
いくら冬の寒い時期でも、常温保存はなるべく避け冷蔵庫で保存すると良いでしょう。
また、冷蔵庫で保存する際も具材と汁を分ける、
作ったらしっかり冷ましてすぐに冷蔵庫へ入れるなど工夫することで、
最後まで美味しく食べることができます。
作ったまま鍋に放置しておく方が楽なので、ついついやりがちですが、
少しの工夫で日持ちさせることができれば、その分、おかずを作る手間が軽減されます。
未来の自分のためにも、おでんを作ったら冷まして冷蔵庫で保存!
やってしまえば大した手間ではないので、是非、やってみて下さいね。
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