お味噌汁や酒蒸しにしても美味しい“あさり”ですが、寄生虫がいるのか心配になることがありますよね。
魚介類にアニサキスが寄生していたニュースが話題になりましたが、
それを見て「同じ海の生き物だし寄生虫がいるのではないか」、
また「どうしたら見分けられるの?」と思った方も多いと思います。
また、逆に「これって、寄生虫・・・?」とあさりを食べようとして発見して何か発見してしまった人もいるのではないでしょうか?
寄生虫と言ったらどれもとても気持ち悪いイメージなので、食べるのを躊躇してしまいますよね!
そこで今回は「あさりの寄生虫の画像」と共に見分け方や発見した時の対処法についてお話ししていきます。
記事には寄生虫の気持ち悪い画像を張ってますので、ご注意ください(;^_^A
目次
あさりに寄生虫っているの?
はたしてあさりには寄生虫はいるのでしょうか・・・
アサリに寄生虫はいます!
あさりには主に2種類の寄生虫が。
・カイヤどりウミグモ
・ピンノ
どちらも、人体に害はありません。
ただ、気持ちの問題上見つけたら排除するのがいいでしょうね!
では、次にあさりに寄生する生物について詳しく画像と共に解説していきます。
カイヤドリウミグモ
カイヤドリウミグモは体長1センチほどです。貝の“身”に寄生します。
この寄生虫はアサリの体液を吸って成長し、やがてアサリは死んでしまいます。
ただ、人間がうっかりこのカイヤドリウミグモを口に入れても、特に被害等はありません。
しかし、カイヤドリウミグモが大量発生すると、アサリが大量に死滅して、生産量が減ってしまう、という弊害があります。
目視で確認できるため排除はできますが、多いもので50匹の個体が寄生している場合があります。
そのため、全てを取り除くのは難しいでしょう。
クモと呼ばれるだけあって見た目が気持ち悪いですね。
アサリに寄生するカイヤドリウミグモ(県提供)
参照:https://www.chibanippo.co.jp/news/politics/143791
アサリから取り出したカイヤドリウミグモ。
参照:http://fishparasite.fs.a.u-tokyo.ac.jp/umigumo/umigumo.html
ピンノ
また、アサリの貝殻の中には小さなカニ、がカクレガニ潜んでいることがあります。
アサリの身の中ではなく、殻の中に住みついているので、寄生しているともいえるでしょう。
「ピンノ(ピンノテレスを略した呼称)」と呼ばれるカクレガニは、下の画像のようにとても小さい蟹です。
ピンノのメスは成体で10~15mm程になります。
身の中ではなく、殻の中に住み着いて寄生します。
食べても、身体に害はありません。
小さくて可愛いことからむしろ入ってることが嬉しくも思えます。
水槽に入れて飼ってるなんて方もいるそうです。
参照:https://twitter.com/sa38234/status/456044828845830144?s=20
参照:https://twitter.com/GM_YANKA/status/553414286656016385?s=20
次は、話題となっている「アニサキス」についてお話ししていきます。
あさりに寄生虫のアニサキス(半透明の長い寄生虫)はいないの?
あさりにアニサキスは“いません”。
海を回遊しないあさりなどの貝類にはアニサキスはいないとされています。
アニサキスは海に生息する線虫です。最終的にはクジラやイルカといった海の哺乳類を宿主として寄生します。
胃の中で成虫になって、メスは卵を産みます。
その卵がフンとともに海に排出され、幼虫になると、それをオキアミが食べます。
そのオキアミを餌とするサバやイカ、サケ、サンマ、ホッケ、タラ、カツオなど多くの魚介の内臓で成長します。
この魚介が水揚げされて死ぬと、アニサキスは内臓を食い破って筋肉へ移動します。
これが、私たちが見かける全長2~3センチ、ひも状のアニサキスの幼虫です。
引用:https://www.asahi.com/articles/ASLC935X8LC9UBQU001.html
一方で、海を回遊する上記のような魚介の多くにはアニサキスが寄生しています。
生きたままのアニサキスが人間の胃に中に入ると激しい胃痛などを起こしますが、
60度で1分加熱したり、マイナス20度で24時間以上冷凍するなどの処置をすれば予防できます。
それでは、「あさりに寄生虫がいた際の危険性」や「発見した時の対処法」についてまとめていきます。
あさりの寄生虫の見分け方について
あさりに寄生するカイヤドリウミグモとピンノは人体に害はありませんので、食べても問題ないです。
熱を加えたら死んでしまいます。
また、ピンノやウミグモだけを茹でたり、炒めたり揚げたり食べてみたという人もいます。
ピンノはあさりのお味噌汁を食べていて、小さいカニが出てきたという人もいるのではないでしょうか?
しかし毒がないと言っても、見た目だったり寄生虫だということで食べるのは心配ですよね。
ピンノは目視で確認できる生物なので取り除くことはできますが、
イヤドリウミグモは何匹もの個体が寄生していることがあり、
節足動物であるため全ての部位を排除するのは極めて難しいと言えます。
そのため、イヤドリウミグモに寄生されているあさりは捨てた方がいいです。
寄生虫がいるあさりの見分け方
あさりが寄生されているかどうか、殻が閉まってる状態ではわかりませんよね。
しかしカイヤドリウミグモに寄生されているあさりは死んでいることが多いため、
“異臭がする”、“加熱しても閉じたまま”や、
“貝殻に刺激を与えても反応しない”などで確認して死んでいるようでしたら捨てるのが良いです。
ピンノに関しては下の画像のように、調理後でもわかりやすいため、気になったら簡単に取り除くことができます。
参照:https://morinoito.com/2870.html
まとめ
以上が、あさりに寄生する生物の危険性と対処法です。
毒がないと言っても、特にカイヤドリウミグモは見た目もグロテスクですし、口にしたくないですよね。
調理前に貝が生きてるかどうか確認し、怪しかったら捨てるのが一番です。
ピンノは見た目も可愛いですし害がないため、そこまで神経質になることはないかと思います。
日本食になくてはならない存在である“あさり”です。
この記事を参考にして、美味しく、安心してあさりを食べていただけたら幸いです。
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