炊飯するために、あらかじめ炊飯器の内釜にお米だけを入れておくことがあるかと思います。
炊飯する前に水を加えて炊飯するつもりでいて、
何故かついうっかり水を入れ忘れて炊飯してしまった!なんてことが意外とあります…。
炊飯終了のアラームが鳴り、ご飯が炊けていると思い込み、炊飯器を開けてみてびっくり!
………?一瞬、思考が停止してしまいますよね。
ご飯は炊けていないけど、中のお米はしっかり熱々…。
水を入れ忘れたことに気づかされた次の瞬間に思うこと……。
“炊飯器、壊れてない?”
“このお米、どうしたら良いの?”
“無駄にするなんて、もったいない!”ではないでしょうか?
そこで、意外とやってしまいがちなこの失敗、水なしで炊いてしまったお米を、
“再炊飯して美味しく食べる事はできるのか?”
“再炊飯が困難な場合、無駄にしない食べ方はあるのか”
などについて、まとめました。
目次
水を入れ忘れて炊飯してしまった!ご飯や炊飯器はどうなる?
水を入れ忘れ、米だけが入った炊飯器を炊飯してしまった後の、お米や炊飯器。
一体どのようにすれば良いのでしょうか。
炊飯器に水を入れ忘れてた!お米はどうなる?
水を入れ忘れて炊いてしまったお米ですが…炊飯器は普通に稼働します。
そして、お米はどうなるかというと…
出来上がるのは熱が加わった熱々の生米。
お米の見た目はどうなっているかというと…
炊飯前とさほど変わらず、わりとそのままの状態に見え、お米は熱くなっています。
こんな感じ…
引用:http://blog.livedoor.jp/maisoku-111/archives/36349871.html
米粒を近づけてよく見てみると、熱が加わったせいか、一粒一粒にひびが入った状態になります。
水を入れずに炊いてしまっても、炊飯器はセンサーで温度調整しているので、
お米は基本焦げません。
そんな水を入れ忘れて炊いてしまったお米ですが、
調理をし直して食べるには、特に問題はありません。
ただ、ふっくらとは炊き上がらず、もっちりとした食感が失われ、
不味くなってしまう可能性はあります。
米として食べるには問題はありませんが、
炊飯器で一度熱が加わってしまっているお米ですので、
美味しく食べるには上手に再調理する必要はあります。
炊飯器に水を入れ忘れてた!故障する?
水を入れ忘れて米を炊いてしまった炊飯器ですが、
そんなことしちゃって炊飯器が壊れていないかも心配です。
現在の炊飯器には、ほとんどのものに「空焚き防止機能」や「空焚き防止装置」が付いているので、
空焚きしてしまった場合は自動的に電源が切れるようになっています。
現在の炊飯器といっても、何年製以降のもので、
どの程度の炊飯器にそのような機能が付いているのかは定かではないですが…
よほど古いものではなく、一般的な炊飯器にはそのような機能が付いていると思われます。
いずれにせよ…
空焚きだった場合は、(内容器内が空の状態で)勝手に電源が切れてくれる、
(防止機能がはたらく)ようです。
ですが、それは釜の中が空だった場合。
水を入れ忘れたとはいえ、お米や洗米した水が入ってしまっていると、
電源は切れずに稼働はしてしまいます。
ただし、中のものの温度が上昇すれば、センサーが感知し、
温度調整しながら炊飯してくれるため、中の米や炊飯器が焦げたり、
燃えたりすることは基本ありません。
ですが…水を入れ忘れて炊飯してしまい、炊飯器は故障しないかどうかが心配です…
“絶対に故障しません”と確証できるほどの証拠となるような情報まではありませんが、
空焚きしてしまった時の対処法として、
「内容器が十分に冷めてから水を入れ、再び電源スイッチ
(または「ON」キー)を入れてください。」
引用:http://faq.zojirushi.co.jp/faq/show/894?category_id=99&site_domain=faq
とのメーカーの説明がありますので、
一度水を入れ忘れて炊飯してしまったくらいでは、故障まではしないと思われます。
ただし、よほど長く使用している古い炊飯器やガタが来はじめているような炊飯器、
また生炊き・空焚きを繰り返ししてしまった炊飯器の場合は、
故障する可能性もあるかもしれません。
水を入れ忘れて炊飯してしまったお米を再炊飯する方法
水を入れ忘れて炊いてしまったお米、捨ててしまうなんてもったいなくて出来ません!
なんとか再炊飯して、できれば美味しくいただくことは出来ないのでしょうか。
水を入れ忘れて炊飯してしまったお米を、
とりあえずそのままの状態で再炊飯すると、どうなるのでしょう?
水を入れずに、一度炊飯してしまったお米に規定量の水を加えて再度炊飯すると…
べちゃっとした(軟飯ともいえずお粥ともいえない)
軟らかいご飯(水分が足らないお粥のような)が炊けてしまいます。
食べるぶんには問題はなく、食べられないほどのご飯ではありませんが、
普通のご飯として食べるには、軟らかいご飯が好きな方でも、
あまり美味しくないと感じるかもしれません。
ただ、これならばもっと水分を足して、お粥として食べるか、
雑炊やリゾットにしていただく方が美味しくいただけるのではと思います。
しかし、“カレーライスにするつもりだった!”
など、炊飯し直して、“どうしても普通の白いごはんが食べたい!”
という方もいらっしゃるかもしれません。
その場合…
水を入れずに炊飯してしまったお米を普通に白いご飯として、美味しくいただける再炊飯法
①再炊飯は、炊飯器、内釜、お米が完全に冷めてから炊飯する。
炊飯器は、センサーで温度調整しながらお米を炊いています。
そのため、炊飯器や内釜、中のお米が熱い状態で炊いてしまうと、
センサーが誤作動(元々温まっている分、温度を抑えて炊飯してしまう)を起こし、
適切な温度で炊飯されなくなってしまいます。
加熱不足でお米が炊けてしまうため、水分が残ったべちゃっとしたご飯になってしまいやすいです。
②水を入れず炊飯してしまったお米に、足らなかった分の量の水を加えて、再炊飯する。
規定量から洗米した水が含まれている分は、差し引いた量で調整して下さい。
あとこのくらいの量の水が必要だったなという目分量になります。
または、米1合に対して、洗米した水分-20ml程度かなと、
だいたいの量を決めて調整しても良いのではないかと思います。(あくまでも目安です)
ただ、あくまでもだいたいこのくらいという目分量になりますので、
加える水の量が多すぎてしまうと、べちゃとしたご飯になってしまいます。
水加減が非常に難しいところです。
また、冷ましたり再炊飯する時間的余裕がない場合は、以下のような方法もあります。
フライパンを使って再炊飯する方法です。
この方法だと、水分の加減によって、加熱強度や加熱時間の調節が出来るので、
“水が少し多かったな”なんて時など、火加減を調整しながら炊き上げることが可能です。
フライパンを使って再炊飯する方法
①一度水を入れずに炊飯してしまった、お米をフライパンに移す。
②米1合に対して180~200mlで調整した水
(洗米した水分が含んでいる分は引いた水の量)をフライパンに入れる。
例えば、通常米1合に対して水200mlにしている場合、
少し減らした(-20ml程度)180mlにするなど、
減らす分の水の量はご飯の固さの好みなどによって調整して下さい。
③蓋をし、強火で沸騰させ、強火のまま1分沸騰させる。
④弱火にして5分炊く。
水分が米に吸われて、気泡が出てきていたら、OK。
米の上に水分が多く残っていたら、弱火のまま追加で(水加減にもよるが1~3分程度)加熱する。
引用:https://news-livedoor-com.cdn.ampproject.org/v/s/news.livedoor.com/lite/article_detail_amp/12334450/?amp_js_v=a2&_gsa=1&usqp=mq331AQCKAE%3D#aoh=15799934671123&referrer=https%3A%2F%2Fwww.google.com&_tf=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%3A%20%251%24s&share=https%3A%2F%2Fnews.livedoor.com%2Farticle%2Fdetail%2F12334450%2F
⑤再度強火にして1分ほど熱し、火を止める。
⑥蓋をしたまま10分ほど蒸らす。
いずれの方法にせよ、美味しく白いご飯をいただけるためには、
水の量(水加減)が非常に重要になってきます。
ちょっとした水加減(適切な水の量でなかった場合)などで、
ご飯が固くなってしまったり、軟らかくなってしまったりする可能性はあります。
そういう場合は….
やはり、雑炊やリゾットなどにアレンジしていただくほうが良いかもしれません。
美味しく食べられるアレンジレシピ!
水を入れ忘れて炊いてしまったお米、白いご飯で美味しくいただくのが難しいのであれば、
思いきっアレンジしてしまうのも1つの手です。
例えば、パラパラとさせるのが難しいチャーハンやピラフにしてしまうというのは、どうでしょう。
【水を入れ忘れて炊いたお米でチャーハン】
大事なポイントは、多めの油で炒めることです!
①フライパンを熱し、多めの油をひく。
②お米を入れ、中火~強火で、お米が透き通るまで炒める。
③水を加えて煮込み、ご飯を炊き上げる。
④お好きな具材と調味料を加えて炒め、好みの味付けのチャーハンに仕上げる。
続いてはピラフです。
【水を入れ忘れて炊いたお米でピラフ】
①熱したフライパンにバターを入れ、玉ねぎ、人参、ピーマンなど、お好きな野菜を弱火で炒める。
②米を加え、米が透き通るまで炒める。
③米1合に対し、水200mlと顆粒コンソメ小さじ1.5杯を入れ、さらに塩コショウで味を整える。
④味が整ったら、強火にして沸騰させる。
⑤沸騰したら、エビなどお好きな魚介類を加えて、蓋をし、10分ほど煮込む。
⑥味が薄ければ、コンソメか塩コショウを足し、米が固ければ、水を少し足して整える。
⑦火を止め、蒸らす。
水加減に自信がなければ、雑炊やリゾットにしてしまいましょう。
【水を入れ忘れて炊いたお米でリゾット】
①フライパンにバターを入れ、弱火で熱し、玉ねぎを入れ、炒める。
②米を加え、米が透き通るまで炒める。
③お好みできのこなどを加えて火が通るまで炒める。
④600mlのお湯でブイヨンまたはコンソメ1キューブを溶いておき、500mlほど入れる。
⑤7~15分程度で水分の加減を見ながら加熱を続け、
水分が足りない場合や米が固い場合はブイヨンまたはコンソメスープを追加し、調整する。
⑥米がお好みの加減になったら、粉チーズやとろけるチーズなどを混ぜ込んで、完成。
雑炊やリゾットなら、多少水分を多く入れ過ぎてしまっても、
さほど気にならずいただけるかもしれませんね。
まとめ
ついうっかり水を入れ忘れて炊いてしまった、お米や炊飯器…。
そんなお米ですが、再炊飯やアレンジレシピなど、調理し直していただくには、問題ありません。
ただし、美味しくいただけるよう再調理するには、
水加減(水の量)の調整が非常に難しいところはあります。
また、現在の炊飯器のほとんどのものに、「空焚き防止機能」が付いており、
水を入れ忘れて炊飯してしまっても、センサーで温度調整され、基本故障することはありません。
しかし、よほど長く使用している炊飯器や空焚きを繰り返してしまった場合などは、
絶対に故障しないとは言い切れませんので、注意は必要かもしれません。
人間誰だって、失敗することくらいあります。
水を入れ忘れて、炊飯に失敗してしまっても、挽回して、美味しくいただきたいものですね!
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